元戦略コンサル×元総合商社が考えるファーストキャリア。コモディティ化とは一線を画す、代わりのいない人材に【メンバー対談】
今回は1月に中途入社された加藤さんと、執行役員・人事本部長の川合さんにインタビュー!
戦略コンサルティング企業と総合商社という、学生人気の高い企業出身のお二人に、「今、新卒が選ぶべきファーストキャリアとは」というテーマでお話を伺いました。
新卒時にどんな軸で企業選びをしたのか、そこからなぜ転職したのか、ファーストキャリア選びで考えるべきことなどについてご紹介します!
――自己紹介をお願いします!
加藤:マーケティングコンサルタントとして今年の1月にリンクエッジに入社し、クライアントのマーケティング支援をさせてもらっています。前職は戦略コンサルファームの株式会社ドリームインキュベータに新卒で入社し、大企業の新規事業創出支援を中心に、10程のプロジェクトを担当しました。
川合:2018年にリンクエッジに入って営業部マネージャーや新チーム発足、採用業務を担当し、現在は人事部本部長として採用活動全般の管理をしながら、新規事業にも参画しています。新卒では大手ベンチャーキャピタル(以下、VC)の日本アジア投資株式会社に入社し、ベンチャー投資及び投資先に出向し新規事業の立上げに従事していました。その後総合商社の丸紅株式会社に入社し、営業や100億円規模のM&Aを経験しました。
※2024年4月~マーケティング部長に就任。
好奇心を大切に、人と違う選択をした就職活動
――加藤さんは学生時代、どのような就職活動をしていたのですか?
加藤:論理的思考力をはじめとした“今後ビジネスパーソンに求められるであろうスキル”を身に付けるという観点から、コンサルティング業界をメインに見ていました。様々な業界・企業と関わり知見が深まるところや、社内外の優秀な方と働けることも魅力に感じていましたね。
3年生の冬頃とコンサル志望者としては遅めのスタートではありましたが、ドリームインキュベータの他に外資系の戦略コンサル企業(MBBの中の1社)と、他業界についても知る意図で受けていた広告系ベンチャー企業から内定をいただきました。
――外資戦略コンサルのトップというコンサル業界で最人気とも言える企業からも内定を貰っていた中で、なぜ前職にご入社されたのでしょうか?
加藤:新規事業開発支援という前職のプロジェクト性質に惹かれたことが一番大きかったですね。日本企業の喫緊の課題である新規事業創出への支援に振り切っているファームはそれほどないため、意義深く、かつ他社ではできない経験ができるのではないかと思いました。
他にもセクターで分けられず様々な領域のプロジェクトにアサインしてもらえるところや、優秀かつ前向きで明るいメンバーが多かったところも魅力的でしたね。同期は自分を含め2名しかいませんでしたが、切磋琢磨し合える存在だったなと思います。
私にとっては、人気のある企業に行くことよりも、「唯一無二の経験ができるか」「他者と差別化できる力がつくか」などの方が重要なのだと感じています。多くの人と同じことをするのではなく、他に類を見ないような経験をした方が、その後のビジネス人生でも大きな糧になると思いますし、何より面白いと思うんですよね。
――川合さんも新卒時にVC入社という当時珍しい選択をされていますが、どういう意図だったのですか?
川合:率直に、「今後伸びそうだな」「面白そうだな」と思ったからでしたね。当時まだあまり知られていない業界で、私自身も他の大手企業からの内定もいただいていましたが、思い切って飛び込んでみました。
実の兄であるリンクエッジ代表取締役の川合幸治社長が、学生時代から「起業する」と言っていたので、VCに入社して将来的に自分がバックアップできればという思いも多少はあったかもしれません。
振り返ると私も、周りの人たちと同じ選択をするのではなく、業界・会社の今後の成長性や、自身の好奇心を大切にしたファーストキャリアでしたね。リーマン・ショックもあり大変な時期ではありましたが、荒波に揉まれながら貴重な経験ができたなと思っています。
自分自身の意思決定をスピード感をもって行いたい
――なぜ転職をしようと思ったのでしょうか?
加藤:自分で意思決定し、その結果が見える環境に身を置きたいと考えるようになったためです。
コンサルタントの立場ですと、あくまでもビジネス的な意思決定をするのはクライアントで、自分たちはその意思決定を補助する役割に過ぎません。また、大企業の新規事業創出となると数千億円規模であることも多いことから、数年~十数年の期間をかけて進めていくため、自分たちが立案した事業や戦略が形になり収益を生み出す姿を見届けることがかなり難しいと感じていました。
やっていること自体は大変意義を感じていて誇りに思えていましたが、もっと自分が考えたことをすぐに実行でき、その結果がすぐに出て、さらに良くなるように改善させて正しい方向に進んでいく。そういったPDCAサイクルを早く回せる環境の方が自分には合っているのではと思い、転職を決意しました。
やりたいことやスピード感、様々な経験ができてビジネスパーソンとして成長できる環境を考えると、デジタルマーケティング業界のベンチャー企業がピッタリだなと思ったので、リンクエッジも含めそういった企業を数社見ていました。
川合:私も同じ様に、“手触り感”や“スピード感”といったものを求めるようになったことが転職のきっかけになりましたね。
VCにいる時に投資先に出向して新規事業を担当するようになり、事業をゼロから立ち上げるのが非常に面白いと感じました。金融で外からの支援を行い続けるよりも、事業会社で主体的に動くことの方が面白そうだと思い、まずは商社に転職しました。
そこでは地道な営業から100億円規模のM&Aまで経験し、刺激的ではあったのですが、やはり物事を実行するのにとにかく時間がかかっていたんですよね。社内決裁をとるだけで2~3年かかることもあり、もどかしさを感じました。
ちょうどそのタイミングで兄から「一緒にやらないか」と本格的に声をかけてもらいました。30代で家庭も持っているため正直悩んだのですが、この変化の早い現代で、スピード感を持って意思決定・実行を行う経験が今後もビジネスの世界で戦い続けるためには重要な要素になるだろうと思い、意を決してリンクエッジへジョインしました。
――加藤さんがリンクエッジに入社を決めた理由を教えてください。
加藤:まさに求めていた、自分で意思決定をしてPDCAサイクルを早く回せる経験が、この会社でならできると感じたからです。
リンクエッジのマーケティングコンサルタントの場合、会社の意向や人数規模もあって、戦略立てから運用まで一気通貫の支援を一人ひとりが担当できるので、マーケティングスキルが早期に身に付き、人材としての価値を上げる最良な環境だと感じました。こういったマーケティング業務は他社では分業されていることが多いので、リンクエッジなら貴重な経験ができるだろうと思いましたね。
また、実際に選考でお会いしたメンバーが優秀かつ人柄がよく、一緒に働きたいと感じたことも理由の一つです。
川合:一職種の中での経験幅もそうですし、会社全体でも異動や兼務を積極的に行っていて、他部署の業務にも携わって多くの視点と経験を得られるので、ビジネス戦闘力を上げることができる環境だと思います。会社としても、コンサル業界出身の加藤さんが入ってきてくださり、新たな視点が社内に加わることがとても嬉しいですね。
“コモディティ化された人材”に自らなりに行くことの危険性
――今改めて、学生はファーストキャリアでどのような選択をすべきだと思いますか。
加藤:ある種の“逆張り”のような思考が重要になってきていると思います。
いわゆる“人気業界”や“人気企業”というのは、人気になっているくらいなので、人数規模が大きく、新卒採用数も多いですよね。それは裏を返すと、自分と同じようなスキルを持った人が市場に溢れている=コモディティ化している状態だとも言えます。そうした均質化された状況の中で生き残ることができるのは、ほんの一握りのプロフェッショナル人材だけなのではないかなと思います。
また、脅威なのはそういった「自分と同じようなスキルを持っている人」だけではありません。現代はAIなどテクノロジーの発展が目覚ましく、様々な業務がAIに代替され始めています。基本的にはコスト(人手)がかかっているところから代替されていくのが世の中の自然な流れだと思うので、ますます希少なスキル・経験を持った人材だけが人間に残された高度な仕事ができ、コモディティ化された人材はすぐに取って代わられてしまうのではないでしょうか。そう考えると、深く考えずに”人気”に飛びつくことは、かえって危険な選択と言えるかもしれません。
私自身は好奇心の部分が大きかったですが、こだわりをもって人と違う視点で企業を選び新卒入社・転職をすることができたので、満足のいくキャリアが作れているなと感じています。
川合:仰る通り、こだわりなく大多数と同じキャリアに進んでコモディティ化された人材になるのは非常に危険なことだと私も思います。ただ、逆張りや差別化の捉え方がポイントで、戦略的に考える必要はありますよね。人と違えば何でも良いというわけではなく、時代の先を読み、伸びている業界・企業に行くことが重要です。
また、伸びている企業に入るタイミングも見極めるべきで、人気で大量採用になった状態のフェーズではなく、まだまだ少人数で伸び始めて拡大していこうとしているフェーズで入った方が良いですね。その方が個人の裁量も多く、希少でエッジの効いた経験ができると思います。
あとは会社が新卒に対してどう考えているか、どこまで任せてくれるかについても理解しておけると良いですね。過度に年功序列だったりトップダウンの風土が強すぎたりすると、成長スピードが上がりません。新卒を戦力として扱い、採用にも教育にもコストをかけ、「良い人を集め育てよう」としている企業に入った方が、活躍チャンスを多く得られると思います。
――学生の立場では、伸びている企業かどうかをどのように判断したら良いでしょうか?
加藤:難しいですよね。ビジネスを行ったことがない身だと、見極める勘所などもないですし、得られる情報も少ないです。
可能な範囲で業績を見てみたり、説明会や採用資料を参考にビジネスモデルをなるべく解像度高く理解し、スケールしそうかどうかを考えたりするなどでしょうか。学生にはハードルが高いとは思いますが、勉強にもなるのでぜひやってみてほしいですね。
川合:あとは経営者の質といいますか、経営者がどういうところを見据えているかを知ることが大切だと思います。その企業が既存事業をどういう風に伸ばそうとしているかや、どんな新規事業を興そうとしているかなどを出来る限りキャッチアップして、実現可能性を感じられればいいのではないかなと。
例えばリンクエッジであれば、主軸事業と新規事業が繋がりあっていて、主軸事業で得たノウハウを活かした新規事業を興したり、新規事業がフックになって主軸事業も伸ばせたりと、シナジー効果が高まる構造を作っていっています。また、技術(開発など)や人材へしっかり投資をするので、他社との差別化を実現し会社の成長に大きく影響しています。
今伸びているのはもちろん、“今後も”伸びていく企業に入ることが望ましいので、そういった「経営陣が今後事業をどのように伸ばそうとしているか」をチェックしてみて、そこに妥当性や納得性があるかどうかを見てみると良いと思います。
さらに「自分が伸ばすんだ!」という気概が持てると理想的ですね!
主体的に幅広い取り組みをして付加価値の高い人材に
――今後の目標を教えてください!
加藤:入社してまだ間もないため、まずはマーケティングコンサルタントとして一人前になり一人で業務を進められるようになることが当面の目標です。
その後については、チームで取り組みの幅を広げていきたいと考えています。現在扱っている手法や業界以外にも積極的に挑戦していきたいですね。社内で誰もやったことがない領域も多いかと思うので、チャレンジにはなるかと思いますが、幅広く取り組めると付加価値の高い人材にもなれますし、相乗効果も得やすいのかなと思うので、チーム・個人の成長のためにトライしていきたいです。
川合:人事として採用に力を入れたことで、優秀な方を採用できて各チームが形になってきた感覚があり、任せられるメンバーも増えてきました。新規事業も続々と立ち上がっているので、会社を大きく変えられるようなインパクト人材を採用・育成していくよう引き続き尽力していきます。
また、今までは「このチームに人を採用しよう」という人事的な観点で動くことが多かったのですが、今後は人事に限らず、「会社として次にここに力を入れるといいのではないか」と考えて新しい機会を自分から生み出していきたいなと思います。
――未来の仲間にメッセージをお願いします!
加藤:ベンチャー企業に就職することにリスクを感じている方もいるかと思いますが、リンクエッジはそのリスクに見合う、いやそれ以上のリターンをもたらしてくれる会社だと、入社2か月にして感じています。
コモディティとは一線を画した、差別化されたビジネスパーソンを目指す方は、ぜひリンクエッジにご応募ください!一緒に働けることを楽しみにしています!
川合:リンクエッジはミッションに掲げている通り、常に変革主体となって枠を超え、顧客の成功とともに進化し続けることを目指す会社です。成果報酬型ASP事業を主軸に、現在は川上から川下までインターネットを使って商いを繋いだり、広げたり、作ったりしています。
マーケティングや事業開発、事業投資など業務も多岐に渡り、若いうちからPDCAを高速で回して希少な経験を積むことができる環境なので、これからの時代に市場価値の高い人材になりたい方にはピッタリの会社です。
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