デジタルビジネス総合プロデューサー育成採用――異動や兼務による“スキルの掛け算”で100万分の1の人材へ【メンバー対談:キャリアパス】
リンクエッジでは “「デジタルビジネス総合プロデューサー」育成採用” を掲げており、新卒入社メンバーは、20代のうちに5つのデジタルスキルを身につけることによってスキルの掛け算で100万分の1の希少人材になることを目指しています。各メンバーが自身の希望や適性に合わせて異動や兼務を経験しながらスキル習得に挑戦中です。
今回は、実際に複数部署での経験によってスキルの幅を広げてきた釘宮さんと佐藤さんにインタビュー。これまでの役割の変遷から、その中で感じる苦労ややりがいまで、率直な思いを聞きました。
入社1年半ほどで異動を経験。役割や担当業務の幅が広がった
――これまでお二人はリンクエッジでどのような経験をしてきたのですか?
釘宮:二人とも2021年にリンクエッジに新卒入社し、私は営業部署に配属されました。そこで営業コンサルタントとしてメディア様への広告のご提案や、プロモーション施策の検討・展開のご支援などを1年半ほど担当した後、昨年の夏に人事部に異動。現在は新卒採用の責任者を任せていただいています。
佐藤:私はエンジニアとしてキャリアをスタートし、成果報酬型広告ASPシステムの画面修正や機能追加、パフォーマンス改善などを担当しました。その後、2年目の夏頃に広告運用やマーケティングを行う部署へ異動し、以来お客様の広告の制作・運用・改善に主に携わっています。さらに現在では、パートナー企業様と協業してお客様のマーケティング支援も行うなど、担当領域が広がってきています。
――異動のきっかけはどのようなものでしたか?また異動の話をどう受け止めましたか?
釘宮:私は代表から「専任の担当をつけて新卒採用にさらに注力していきたい。その責任者をやってほしい」とお話をいただきました。営業の仕事である程度結果を出せるようになり、新しい仕事に挑戦してみたいという思いは持っていたものの、マーケティングに興味があったため、人事部への異動については驚きが大きかったですね。
佐藤:私は自分から希望して異動させてもらいました。もともとリンクエッジに惹かれたのはマーケティング領域に興味を持ってのことでしたし、前任のマネージャーの先輩から「マーケティングは佐藤さんに向いているのでは」と言われたことで、挑戦してみたいと感じるようになったのです。
また業務経験を積む中で「エンジニアとして今後キャリアを築くために何が必要か」「どのように成長していくべきか」がある程度見え始めており、ここからエンジニアの道を極めるのか、別の道に進むのか、決断するなら今だろうという想いもありました。
1on1で上長に素直な自分の想いと異動の希望について話したところ快諾してもらえ、翌月にはマーケティングチームへの異動が叶いました。適性はもちろん考慮されますが、メンバーの「挑戦したい」という気持ちを尊重し、スピーディに対応してくれる環境なのはとてもありがたいなと感じています。
周りの方から積極的に学ぶ姿勢で知識やノウハウをキャッチアップし、スピード感を持った成長を実現
――実際に異動を経験してみていかがでしたか?
釘宮:当時はリンクエッジが新卒採用を始めて間もない頃でノウハウがまだあまり蓄積されておらず、ゼロに近いところから考えて採用のあり方を作っていかなければいけませんでした。またリソースも十分ではなく、体系化されていない業務を個人の力量でなんとか捌いている状況でしたね。
初めての採用の現場で一つひとつの用語の意味さえ分からない中、そんな状況や業務量に圧倒され、初めはとても苦しかったなと。新卒入社直後に業務をキャッチアップする大変さを、もう一度経験した感覚でした。
――その苦労をどうやって乗り越えたんですか?
釘宮:まずは面接やイベント運営などを経験して採用全体の流れや感覚をつかんだり、セミナーで知識をインプットしたり、SNSを通じて知り合った人事間の交流を大事にして他社のノウハウを取り入れたり…。知識や情報をキャッチアップするとともに、一人でジャングルに迷い込むのではなく周りの方のノウハウに学び、スピード感を持って効率的に進化することを意識しました。営業時代からお客様との交流の場を設けて情報やノウハウを得てきた、その経験とマインドが活きたかなと思っています。
そうして1,2ヶ月が経つ頃には、次第に業務が分かって “苦しい” が “楽しい・面白い” に変わり、同じ業務量でも難なくこなせるようになりました。今年度からはさらに新卒採用全体の戦略策定にも携わるようになっており、当初の苦労を乗り越えられたなと実感しています。
――佐藤さんはいかがですか?
佐藤:ビジネス周りをあまり理解できていないまま異動したため、最初の1ヶ月ほどで周りの方に徹底的に質問をしたり、チームの既存メンバーが毎日つけている運用記録の直近一年分全てに目を通したりと、 苦労しながらもなんとか知識をキャッチアップしていきました。短期間でスキルアップするにはとにかく数を重ねるしかないので、自発的にインプット量を増やし、アウトプットに活かすことを意識していましたね。
広告運用は自分の施策による影響が明確に数字で見えるため、悪化させてしまうとプレッシャーを感じる方も多いです。ですが私は「試行回数をとにかく増やす」「その過程でのマイナスも成功率を上げるための分析対象」といった考えで、ゲーム感覚で楽しめていました。広告媒体についての理解も、施策をたくさん考える中で深めることができて良かったです。
各領域の知識の掛け算で、得られる成果が変わり、市場価値が高まる
――以前の業務と現在の業務において、それぞれどんなやりがいを感じますか?
佐藤:エンジニアとしてのやりがいは、「こんな機能が欲しい」「社内の戦略としてここに注力したい」というビジネス側の要望や全社の方針に対して、自分が作ったものが形として残り、それを皆さんが使ってくれるところです。
現在のマーケティング領域では、成果が明確に数値で見えること、さらに数値だけでなく、マーケティング支援で課題を解決できてお客様が喜んでくださっているのが見えることがモチベーションになっている感覚です。
どちらも「”実際に自分の手を動かす”ことで相手の要望を叶えて喜んでもらう」という部分は共通していて、それが私の「仕事が楽しい」と感じる要素なのだと改めて気付かされますね。その中で、より能動的にPDCAを回し、結果が可視化されやすいマーケティングの業務に、面白さややりがいを見出しています。
釘宮:営業コンサルタントのときは、「この商品はこの媒体で売れるはずだ」という仮説をベースに一つひとつ数字を積み上げていく面白さ、仮説が当たって商品が売れることの快感が大きかったと思います。人事に異動してからは、十数名の採用チーム全体で動き、1年間かけて戦略策定から実行、改善までを行うという意味で、大局を考えることの面白さがあります。
また学生さんに興味を持ってもらうためのマーケティング力、選考でリンクエッジの魅力を伝え、入社を決めていただくための営業力、年間の見通しを立てる戦略構築力や企画力、人前で喋るプレゼン力などが必要で、さらに広報やブランディングにも関わって……と総合力勝負が求められることもやりがいの源泉になっています。
大規模な会社ではこれらの役割が細分化されていますが、今のリンクエッジではこれらすべてを一貫して経験できます。もちろんその分大変さもありますが、全体の流れを掴めるいい経験だなと感じますね。
――異動を通じて感じている今の率直な思いを聞かせてください。
釘宮:異動が決まった当初は戸惑いもありましたが、振り返って、人事に挑戦してよかったと思っています。採用は、私がやりたかったマーケティングと同じだなと、商品がリンクエッジになっただけなのだなと気づきが得られました。
佐藤:自分の適性を考えると、エンジニア以上に自分にマッチしているものが見つけられた感覚で、キャリアチェンジの機会をもらえてよかったなと思っています。
エンジニアからビジネス職への異動なので、直接的に今までのスキルが活きることは多くありませんが、もう一段抽象化すると両者は繋がっているなと。エンジニアとして、論理的にものごとを見てテストを繰り返しながらバグの原因を探していた経験が、広告の運用において購入までのフローを改善していく際のアプローチに通じているなと感じます。
釘宮:異動前後のスキルの繋がりという観点では、営業コンサルタントを経験した上で人事になったことの強みを感じています。現場の業務を知っていて、自社の商品の魅力や競合のことをよく知っていて、Webマーケティングの知識も持っている。そんな状態で人事として新卒採用に携わることで、より学生さんに魅力を的確に伝えるアプローチができます。
このように、個人の意思や適性をもとに異動や兼務で様々な業務を経験することで、各領域の知識の掛け算で育成していくスタイルがリンクエッジにはあり、そこがいいなと思っています。
人事に限らず、この掛け算によって得られる成果が変わり、さらに一人ひとりの市場価値は高まりますよね。また時代が変化するのに伴って求められるスキルは次々変化していく可能性がありますが、多様なスキルを掛け算的に持っていることで、変わらず市場において必要とされる “自立する安定感” が得られるのではないでしょうか。
異動や兼務で様々な業務を経験し、自分が最大限に価値発揮できる場所を見つけてほしい
――お二人の今後の目標を教えてください!
釘宮:採用がゴールではなく、入社いただいたメンバーを育成し、現場で活躍できる状態で各部署に送り出すところまで見据えることが大切になります。この点を意識して、研修や育成制度の設計ができるような人事になっていければと思います。
佐藤:ここまでは個人プレーで数字を伸ばすことが中心でしたが、今後は “チーム” にフォーカスし、それによってより多くのことに取り組み、より多くのお客様をご支援していくことが目標です。
また、自分ができることの幅をさらに広げていきたいなと。中でも今はマネジメントに挑戦し、「いかに周りのメンバーにノウハウを還元するか」「どのようなステップでメンバーに成長していってもらうか」まで考えて動けるようになっていければと思っています。
――最後に、一緒に働く未来の仲間へのメッセージをお願いします!
佐藤:「その仕事が向いているか、向いていないか」は、自分の先入観によるところが一定あるのかなと思っています。私自身、入社当時はエンジニアに向いていると感じて業務に臨んでいましたが、それよりもさらに自分に合っていて面白いと感じられる場所を見つけました。
先入観に囚われてコンフォートゾーンに収まり続けるのではなく、異動や兼務を通じて様々なことにチャレンジし、本当に成果が出せるところを見つけていってもらえればと思います。
釘宮:個人の市場価値を高めることを考えるとき、かつてはブランド力のある会社に入ることが重要でしたが、これからは「個人としてどのような実績を積み上げたか」「具体的にどのようなスキルを身につけたか」の方がより重要になってくると思います。
このような世の中の変化をふまえると、ファーストキャリアとして、自分の向き不向きや好みに応じて様々な業務や役割を経験させてもらえ、それによって掛け算で市場価値を高められる、そんな環境を選ぶのが一つの正解だと言えるのではないでしょうか。
中でも特に市場が伸びており、その市場の中で着実に成長しているような会社でなら、よりバッターボックスが回ってきやすいはずです。就職活動の中で各社を見極めて、リンクエッジがそんな環境だと思っていただけたなら、ぜひ入社してもらえればと嬉しいです。